豊友会たよりvol.20 小原流と花
受け継がれる寿ぎのいけばな
小原流研究院教授 工藤亜美
万年青は「一年中青々とした葉を保つ」「冬に赤い実をつける」ことから、「万年も家栄える」「長寿」「子孫繁栄」などを象徴する縁起の良い植物として親しまれ、いけばなでも伝統花材として多くの流派で挿法が伝承されています。
作例は、二世家元小原光雲による万年青13枚の大株いけの写しで、小原流盛花の万年青の株いけとして典型となる名作。現在は、写景盛花様式本位、色彩盛花様式本位の両方に万年青の挿法がありますが、作例とは異なり8枚の葉で1株としています。相対して葉が広がる出生に基づいての変化と思われます。写景ながら実は現在の色彩盛花様式本位のように前に位置づけられており、この作例から展開していった事がうかがえます。
『盛花百選』
花/万年青 寒菊 立日蔭
器/袖師瓢型水盤
花産地より【万年青】
暑さなどの影響で出荷量が減ってきています。例年、正月花の時季しか流通しないのですが、豊友会では数量限定で11月からの注文に対応。今後は既存の産地に生産量を増やしてもらい、10月から2月までの流通を目指しています。
協同組合豊友会
豊友会は、全国の小原流支部に花材を提供する生花店の協同組合です。 いけばな花材を守るプロジェクトは、豊友会と小原流が協力し、生産が 減少している花材を積極的に利用することで花の生産地を支える取り組みです。豊友会会員不在地区では手に入りにくかったプロジェクト花材(一部)が発送できるようになりました。発送最小ロットにつきましては、各花材により異なりますのでお問い合わせください。


引用:小原流挿花2026年11月号より
