豊友会たよりvol.16 小原流と花
水面の涼、夏のおもてなし
小原流研究院教授 工藤亜美
河骨は瓶花でもいけられるが、睡蓮は水から離さず、水面に浮かぶ風情を表現する。写景盛花様式本位において、おのおの定められた挿法があり、他の水もの、蓮、燕子花とも組み合わせて水辺の景観を描写することに多く用いる。
水を吸い上げる力は弱く、ポンプで水を注入して水揚げをするが、花の持ちはよくない。お客様の来訪に合わせ、作例のように、水をきれいに見せ、涼やかに、水の上がった勢いのある花をいけることは、夏の最高のおもてなしと言えよう。そんなおもてなしを受けたら、長居など無粋なことをしてはいけない。
『盛花百選』より 作品37
花/河骨 睡蓮
器/青磁皿型水盤
花産地より【睡蓮・河骨】
ともに9月までご注文可能なので、夏だけでなく秋のお稽古でもぜひご活用いただきたい花材です。お盆以降は少しお求めやすい価格でお届けします。河骨は写真の一株の他に、二株(花2、巻葉2、葉8)と、晩夏から秋の表現ができる実入りセットがあります。
協同組合豊友会
豊友会は、全国の小原流支部に花材を提供する生花店の協同組合です。 いけばな花材を守るプロジェクトは、豊友会と小原流が協力し、生産が 減少している花材を積極的に利用することで花の生産地を支える取り組みです。豊友会会員不在地区では手に入りにくかったプロジェクト花材(一部)が発送できるようになりました。発送最小ロットにつきましては、各花材により異なりますのでお問い合わせください。



引用:小原流挿花2026年7月号より
