豊友会たよりvol.19 小原流と花
伝統と技巧が生みだす美しさ
小原流研究院副院長 金森厚至
「四葉六花」「雪中花」などの名前で親しまれる水仙。いけばなでは主に日本水仙を伝統的な花材として、一種いけや生花でも用いてきました。小原流においては「四葉六花」の名のごとく、写景盛花様式本位では葉を4枚と花を1本で袴(白根)を見せるように組みなおす葉組をします。葉を定められたように沿わせ、袴に入れ直したうえで、花を中心に入れる技巧的な扱いです。葉組をすることで凛とした水仙の立ち姿が表現できます。
作例は水仙5本ですが、「群仙」というように群れ咲く姿を象徴して、本数多くいけることもあります。写景盛花様式本位以外でも、写景盛花自然本位・瓶花・小品花・琳派調いけばな・色彩盛花など多岐にわたっていけることができます。
『様式集成』写景盛花様式本位 近景 水仙5本 直立型
花/水仙 小菊 日蔭
花産地より【水仙】
今年度から「いけばな花材を守るプロジェクト」の対象花材に追加されました。これまでは供給の時季が合わず、秋のお稽古では手に入りにくい状況でした。今後は11月からの早出し出荷に取り組み、生産と利用の拡大を目指します。
協同組合豊友会
豊友会は、全国の小原流支部に花材を提供する生花店の協同組合です。 いけばな花材を守るプロジェクトは、豊友会と小原流が協力し、生産が 減少している花材を積極的に利用することで花の生産地を支える取り組みです。豊友会会員不在地区では手に入りにくかったプロジェクト花材(一部)が発送できるようになりました。発送最小ロットにつきましては、各花材により異なりますのでお問い合わせください。


引用:小原流挿花2026年10月号より
