豊友会たよりvol.17 小原流と花
小原流を象徴する花材の一つ
小原流家元 小原宏貴
日陰は、写景盛花様式本位で水盤に陸(りく・おか)を表現するのに欠かせない花材です。作品に占める日蔭の面積は大きく、リアリティのある写景感を出すためにも、美しく仕上げることが大切です。稽古などでは時間に追われがちですが、太さや硬さ、ボリュームなどを見極めながら、丁寧に敷くようにしましょう。
写真の写景盛花様式本位「秋の多種挿し」は、家元教場では現在、8月に稽古を行っています。気候変動などで花材の出荷時季が変わってきていて、竜胆や女郎花は夏に出回るように。そのため晩夏から初秋にいけることが多くなっています。
『盛花百選』より 作品60
花/薄 女郎花 竜胆 われもこう 立日蔭
器/青磁皿型水盤
花産地より【日蔭】
立日蔭、日蔭蔓ともに国内で手に入りにくくなっており、時季によっては輸入に頼ることもあります。今年から「いけばな花材を守るプロジェクト」の対象花材に加わり、豊友会では国産の生産量増加と通年の安定供給を目標にしています。
協同組合豊友会
豊友会は、全国の小原流支部に花材を提供する生花店の協同組合です。 いけばな花材を守るプロジェクトは、豊友会と小原流が協力し、生産が 減少している花材を積極的に利用することで花の生産地を支える取り組みです。豊友会会員不在地区では手に入りにくかったプロジェクト花材(一部)が発送できるようになりました。発送最小ロットにつきましては、各花材により異なりますのでお問い合わせください。


引用:小原流挿花2026年8月号より
