季節のおすすめ花材「燕子花」

2026 3/04

豊友会たよりvol.12 小原流と花
燕子花ほころぶ水辺の春興
小原流研究院副院長 金森厚至


『万葉集』にも詠まれ、古くから日本人に馴染みのある燕子花。その花姿は家紋にも取り上げられています。いけばなでは古くから格花としていけ、生活の中で親しまれてきた花です。
小原流ではさまざまな挿法で用いられます。特に写景盛花様式本位においては葉組をし、早春から晩秋まで、季節の移ろいを表現することができます。
写真の作例は写景盛花様式本位の春の五株挿しです。春のうぶな花と葉姿を、定められた挿法に則りいけます。ふっくらとした葉を選び、長短の差を大きくとらないで葉組をし、整然とした姿にします。花は葉の間に低くすることで春らしさを強調しています。

『盛花百選』より 作品 12
花/ 燕子花一種(五株)
器/ 砥部小判型水盤

花産地より【燕子花】
今年も4月より、燕子花の出荷が始まります。4月中旬から5月上旬は露地ものが美しく開花し、8月以降は実が付き始めます。春から秋まで、季節を通して、お稽古にぜひご利用ください。

協同組合豊友会
豊友会は、全国の小原流支部に花材を提供する生花店の協同組合です。 いけばな花材を守るプロジェクトは、豊友会と小原流が協力し、生産が 減少している花材を積極的に利用することで花の生産地を支える取り組みです。季節の対象花材(一部)は、1 杯からご自宅へお届けします。

引用:小原流挿花2026年3月号より