季節のおすすめ花材「アマリリス」

2026 1/15

春を告げるるアマリリスの瓶花
小原流研究院教授 工藤亜美


色彩盛花様式本位で挿法が定められている「アマリリス」。様式でいけるには、葉を欠くことはできません。様式でなくても、いけばな花材としては葉が欲しいところです。これはアマリリスに限りませんが、アガパンサス、花菖蒲、海芋、ガーベラに至るまで流通に葉がつかなくなってしまった花材は多数あります。輸入ものも含め、花のみが巨大化して市場に並んでいます。
手にできる時は様式をいけたくなり、他の表現でいける機会が少なくなりがちですが、瓶花で春の芽吹きの枝ものと合わせるのもおすすめです。作品は、枝垂れ柳の大きな懐の曲線の中に白の開花と赤の蕾(つぼみ)で春の訪れを表現しています。

風の柳 工藤和彦『花材別 いけばな作例シリーズ6 梅 桜 柳』より(せんだん書房)
写真 松尾幹生
花/ 枝垂れ柳 アマリリス(白・赤) 
器/ 新羅土器(写し)

花産地より
いけばな花材のアマリリスは二花七葉、生花(せいか・しょうか)用として長めの寸法で流通されるのが一般的です。2022年、いけばな花材を守るプロジェクトの取り組みで小原宏貴家元がアマリリスの産地を取材したことから、小原流規格(二花五葉で短めの寸法)での出荷が実現しました。継続ができるよう、ご活用いただければ幸いです。

協同組合豊友会
豊友会は、全国の小原流支部に花材を提供する生花店の協同組合です。 いけばな花材を守るプロジェクトは、豊友会と小原流が協力し、生産が 減少している花材を積極的に利用することで花の生産地を支える取り組みです。季節の対象花材(一部)は、1 杯からご自宅へお届けします。

引用:小原流挿花2026年1月号より