季節のおすすめ花材「百合【プチシリーズ】」

2026 5/08

豊友会たよりvol.14 小原流と花
小さき百合の品格
小原流五世家元 小原宏貴


初夏からの写景盛花様式本位に欠かせない花材に、姫百合があります。しかし現在は生産地が減少し、手に入れるのが難しい花材となってしまいました。そんな姫百合の代替として注目されているのが、小輪の百合「プチシリーズ」。茎が細く、葉が小ぶりで、いけばなで扱いやすい姿かたちをしています。小さい花は姫百合に似た風情があり、写景盛花自然本位、夏の三種挿しなどの取合せとして、花材が少ない夏に重宝します。
生産現場からは3輪以上ついていないと出荷されないとのこと。小原流では1〜2輪ついていればよいので、豊友会と協力して普及に取り組んでいきたいです。需要が増えれば、花意匠に最適な八重咲きなどの品種の展開もあるかもしれません。

小原宏貴 花意匠の展開 ならぶかたち
『小原流挿花』2025年4月号「みる きく いける」より
花/ 百合‘プチロゼ’ イキシア 麦 アスター 芽出し木苺‘イロハ’
器/ 金田恭明作創作水盤
写真 松井良浩

花産地より【姫百合】
姫百合は現在、入手可能な時期が非常に短い花材です。研究会に手に入ればぜひお使いください。手に入らない場合やお稽古では、花色が豊富で、さまざまな表現に活躍するプチシリーズをご注文ください。プチシリーズの推奨時期は4月下旬〜6月中旬です。

協同組合豊友会
豊友会は、全国の小原流支部に花材を提供する生花店の協同組合です。 いけばな花材を守るプロジェクトは、豊友会と小原流が協力し、生産が 減少している花材を積極的に利用することで花の生産地を支える取り組みです。季節の対象花材(一部)は、1 杯からご自宅へお届けします。

引用:小原流挿花2026年5月号より